植毛したら後頭部がスカスカに?知っておきたい本当の話!

2025-06-13
植毛したら後頭部がスカスカに?知っておきたい本当の話!
目次

「自毛植毛をしたら、後頭部がスカスカになるんじゃないか?」
そんな不安を抱えていませんか?

植毛は、自分の後頭部などから毛根を採取して移植する治療。毛を“取る”以上、「取った場所が薄くなるのでは?」という心配は自然なものです。

しかし結論から言えば、後頭部からまばらに採取すれば、見た目に目立つことはほとんどありません。
この記事では、後頭部がスカスカになる仕組みと、それを防ぐ方法、注意すべき術式について、図解や写真を交えて詳しく解説します。

人の髪には「薄くなりにくいセーフゾーン」がある

まず知っておいてほしいのが、自毛植毛では、薄毛になりにくい後頭部の髪を使うという点です。人の髪の毛には、AGA(男性型脱毛症)の影響を受けやすい部位と、受けにくい部位があります。このAGAの影響を受けにくい範囲=セーフゾーンと呼ばれ、後頭部や側頭部がこれにあたります。

植毛では、このセーフゾーンから株(毛根の単位)ごと採取し、薄毛が気になる前頭部や頭頂部に移植していきます。ここで注意したいのが、「株を採った場所からは髪はもう生えてこない」ということ。つまり、後頭部の採取部分は、“一生分の毛根を引き抜いた”状態になるわけです。

そのため、採取の仕方が雑だったり、1カ所に集中して取ってしまうと、そこだけ毛がなくなってスカスカに見えるリスクがあるのです。

結論:まばらに採れば、目立ちません!

「毛を採ると後頭部が薄くなるのでは?」という不安はもっともですが、実際には“まばらに・均等に”採取すれば、見た目に影響が出ることはほとんどありません。

髪の毛は、一定の密度が保たれていれば、多少の減少があっても視覚的に「薄く見えない」という性質があります。
そのため、後頭部の広い範囲からバランスよく数本ずつ採取すれば、全体の毛量バランスが維持され、スカスカに見えるリスクは極めて低いのです。

現在主流となっているFUE法・DHI法(切らない植毛)は、この“まばらに分散して採る”という方法に最適化されており、自然な見た目を保ちながらドナーを確保できる術式として、多くの医師に選ばれています。

【写真あり】実際の採取部の見た目

ここでは、FUE法で後頭部から採取した方の写真を見てみましょう。

【 術後2ヶ月(サファイアFUE法)】

  • 後頭部に小さな点状の赤みが見えるが、数日で自然に回復
  • 髪を2〜3cmほど伸ばしていれば、すでにほとんど目立たない

【術後半年(サファイアFUE法)】

  • 採取部の毛が周囲と自然になじむ
  • 傷跡は肉眼ではほとんど分からないレベルに

FUT法がいま世界で使われなくなった理由

ここまでご紹介した「FUE法」に対し、一部のクリニックではまだ「FUT法(帯状切除法)」を採用しているケースがあります。

▼ FUT法とは?

  • 頭皮を帯状に切り取り、毛根を含む皮膚ごと採取する術式のこと。
  • 傷口を縫合する必要があり、術後に線状の傷跡が残ってしまう。

▶ なぜ目立つの?

  • 傷跡が線状にくっきり残るため、短髪だと非常に目立ちやすいため。
  • まばらに採るわけではないため、局所的に毛が減る。

▶ トルコではすでにFUT法は使われていない

世界的に見ても、植毛大国であるトルコではすでにFUT法はほぼ使われていません。患者への負担が大きく、見た目の自然さに欠けることが理由です。

現在の植毛はFUE法(またはDHI法)がスタンダード日本ではまだFUT法を採用しているクリニックもありますが、「知らずに選んでしまう」と後悔する可能性があるため注意が必要です。

後頭部の見た目を自然に保つ3つのポイント

  1. FUE法を選ぶ
     → 傷跡が小さく、まばらに採れるためスカスカ感なし
  2. 症例写真が豊富な医師を選ぶ
     → 採取技術に差が出るので、実績のある医師が安心
  3. 術後は髪を少し長めに保つ
     → 傷跡や赤みを自然に隠せて、よりバレにくくなる

まとめ|後頭部がスカスカに見えるかどうかは、「術式と技術」で決まる

植毛を受ける際、「後頭部がスカスカになったら嫌だな」と感じるのは当然です。

しかし、実際には…

  • ✅ 髪はまばらに採取すれば目立たない
  • ✅ FUE法なら点状の傷で自然にカバーできる
  • ✅ FUT法は目立ちやすく、現在は推奨されていない

後頭部の見た目を自然に保ちたい方は、術式の選択と医師の技術にこだわることが最も重要です。

まずはカウンセリングで「FUE法(DHI法)かどうか」「症例はあるか」をしっかり確認して、納得できる植毛を実現しましょう。

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